キイチゴを切る

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キイチゴを切る

目次

緒論

第1部 キイチゴ属数種の花を解剖する(石須秀知・鳴橋直弘)

  バラ科キイチゴ属の42種の花を解剖し、それらの特徴を観察し、測定した。これらの特徴に基づいて、キイチゴの花のタイプを5つの主要なタイプに分類した。これらの花のタイプはキイチゴ属の亜属に対応し、一部のサブタイプは亜属内の節に対応していた。また、2つの花のタイプを持ついくつかの節が単一の分類群と考えられるべきかについて議論した。

第2部 バラ科キイチゴ属と同科数属の托葉の形態学的研究(佐藤尚史・鳴橋直弘)

  托葉の外部と内部の特性の両方を調査し、それらが分類システムとの関係を理解することを目的とした。本文には、バラ科内の関連する属での托葉の観察も含まれている。結果キイチゴの外部と内部の托葉の形態に相関が見られ、これに基づいて11のタイプに分類された。研究は、托葉の特性の進化方向を考慮し、特定の亜属の原始的性質について異なる結論が導かれた点を強調した。また、他のバラ科植物における共通の托葉の特徴、維管束や托葉の発達などを調べ、托葉の役割として葉の保護器官としての特性が示唆された。

第3部 キイチゴ属の小核の比較形態(橋本勝明・鳴橋直弘)

  キイチゴ属の種子(小核)の外観に焦点を当て、10の亜属から115種の種子を使用した。種子のサイズはランダムに30個選んで測定し、平均値と範囲を計算した。結果115の種が7つの形質の状態の組み合わせに基づいて25のタイプに分類した。
種子の進化の推測が得られ、特定の形質が原始的であり、他の形質が派生的であることを示した。

後書き 

 

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本のタイトル:キイチゴを切る
編者:鳴橋直弘(大阪市立自然史博物館外来研究員)
出版日:2023年10月6日
サイズ:A5版
頁数:356頁
重さ:505 g
販売価格:2,880円