50周年だヨ!標本集合!!-自然史博物館のあゆみ-
販売価格: 500円(税込)
商品詳細
平成13年4月27日〜5月27日に開催された「第28回特別展 50周年だヨ! 標本集合!! 〜自然史博物館の歩み〜」のガイドブックです。
はじめに
この春、大阪市立自然史博物館と長居植物園の共通の導入施設であるとともに大阪の自然や花と緑に関
する情報を発信し、自然や花・緑を愛するひとづくり、まちづくりの拠点となる「花と緑と自然の情報
センター」が開館しました。その2階には、ネイチャーホールという新しい特別展示室が設けられてい
ます。自然史博物館の旧特別展示室と比べると2.7倍の広さがあり、天井高も7mある本格的なイベント
・ホールです。
また、「花と緑と自然の情報センター」の地下には、新たな標本収蔵庫約2,000m²(天井高5m)を設け
ることができました。長い歴史を持つ当館には、市民・研究者の皆様からの寄贈、学芸員みずからの採
集、および博物館の予算による購入などによって収集された現生生物、化石、岩石・鉱物、地質資料な
ど約100万点もの標本が収蔵されています。昭和49年に建てられた現在の博物館には、約1,000m²(天井
高3m)の収蔵庫が整備されましたが、すでに標本が満杯となって久しく、長いあいだ収蔵庫の増築が待
ち望まれていました。今回の増築によって収蔵スペースの不足は解消し、積極的に新しい標本を受け入
れる体制が整いました。
じつは大阪市立自然史博物館は、昭和25年に大阪市立科学博物館として天王寺の市立美術館の一隅に解
説されて以来、50年の節目を迎えたところです。そこで、ネイチャーホールでの最初のイベントとして
、当館の50年の歩みを振り返るとともに、その歴史の中で収集されたおもな収集標本やコレクションを
紹介する第28回特別展「50周年だョ!標本集合!!〜自然史博物館のあゆみ〜」を開催いたします。
自然史博物館の標本は、展示の素材であると同時に学術研究の対象であり、実物による自然の記録です
。わたしたちのかけがえのない共有財産として永久的に保存しなければならないものです。この機会に
博物館に収蔵されている標本の意義を知っていただければ何よりです。
目次
はじめに
Ⅰ 自然史博物館50年のあゆみ
1.間借り時代(1950年〜1957年)
2.博物館後援会の誕生とNature Studyの発刊(1955年)
3.靭の仮住まい時代(1957年〜1973年)
4.市民との協力による発掘
5.自然史博物館の誕生(1974年)
6.花と緑と自然の情報センター(2001年)
*新館開設後の特別展
Ⅱ 自然史博物館の標本収集保管活動
1.標本の受け入れ
2.標本のマウントと薫蒸
3.登録とラベル付け
4.収蔵庫へ
5.標本は共有財産
Ⅲ 標本の意義
1.タイプ標本
2.証拠標本
3.種内変異
4.標本から知る植物の受難史-水田雑草-
*三木茂水草コレクション
5.標本から知る氾濫原の分布-原野の植物-
Ⅳ 自然史博物館の収蔵標本
1.種子標本
(1)さく葉標本(維管束植物・海藻)
*花博の植物標本
*展示にはどうして植物標本が少ないのか?
(2)材
(3)果実・種子
(4)花粉・胞子
(5)コケ
2.菌類標本
3.動物標本
(1)哺乳類
(2)鳥類
*1990年に漂着したナガスクジラが骨格になるまで
(3)両性爬虫類
(4)魚類
(5)昆虫
1)蝶・蛾
2)甲虫
3)ハチ・ハエ
4)その他の昆虫
(6)軟体動物
(7)その他の無脊椎動物
4.化石標本
(1)脊椎動物化石
(2)無脊椎動物化石
(3)植物化石
5.岩石・鉱物・地層標本
(1)岩石
(2)鉱物
(3)地層
(4)ボーリング・コア
Ⅴ 文献・資料
(*は囲み記事)
□B5版30頁