ミニガイドNo.13「ビルの石材 - アーバンジオロジー入門 -」(改訂版)

ミニガイドNo.13「ビルの石材 - アーバンジオロジー入門 -」(改訂版)

販売価格: 600円(税込)

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商品詳細

はじめに


私たちの住む大地は、いろいろな種類の岩石からできています。きれいな見かけをした岩石も数多くあります。それらがどんな名前で、いつごろどのようにしてできたのかを知りたいという思いにかられることもあるでしょう。


しかし実際に河原にころがっている石ころや崖をつくっている岩石の種類を見分けることは、なかなか難しいことです。また、野外でいろいろな種類の岩石が観察できるというところも限られています。ところが、いろいろな岩石が1ヶ所で観察でき、しかもきれいに磨かれた標本としてそろっているという便利な場所があるのです。それはビルが立ち並ぶ都会です。


街中に林立しているビルの多くは鉄筋コンクリート造りで、味気ないものが多いのですが、中には外壁や内装にいろいろな種類のきれいな石材を使っているビルがあります。きれいに研磨されていて鉱物どうしの関係がよくわかるものやザラザラして自然に近い表面のものなど、同じ種類の岩石でも違った見かけのものが観察できます。そして特徴的な岩石が多いため見分けが簡単にできるという利点も持ち合わせています。


このガイドブックでは、代表的な石材についてカラー写真とともに特徴や原産地の地質を説明しています。また、色々な石材が観察できるコースガイドも掲載していますのでこのガイドブックを持って街中で実際の石材と比較しながら観察できるようになっています。


街中で岩石や化石を調べたり観察したりする楽しみはアーバンジオロジー(都会の地質学)と呼ばれています。あなたもアーバンジオロジーを始めてみませんか。

 


 目次

1.岩石の見分け方
 (1)粒を見分ける
 (2)鉱物を見分ける

2.岩石の分類
 (1)火成岩
 (2)堆積岩
 (3)変成岩

3.石材として利用される岩石
 (1)深成岩類
 (2)大理石
 (3)変成岩など
 (4)人造岩

ガイドマップ梅田界隈
ガイドマップ淀屋橋周辺
ガイドマップOBP


□編集:大阪市立自然史博物館(担当:川端清司)
□著者:川端清司(大阪市立自然史博物館 地史研究室)
□発行:大阪市立自然史博物館
□発行日:2008年3月31日発行
□A5版全20頁