ミニガイドNo.14「大阪湾の磯の甲殻類」

ミニガイドNo.14「大阪湾の磯の甲殻類」

販売価格: 300円(税込)

在庫数 11
数量:

商品詳細

海べに出かけよう


週末などに、弁当を持って海岸を訪ね、水ぎわや潮だまりで小動物などの観察をじっくり楽しんでいる
家族連れや小グループと出会うことが近ごろよくあります。レクリェーションと生物ウォッチングとを
組み合わせたこのようなスタイルが、静かなブームになっているのかも知れません。ぜひ皆さんにもお
勧めしたいところです。


食物を摂り、外敵から身を守り、子孫をふやすという、どんな動物にも共通した課題を遂げるのに、何
とまぁいろんなやり方があるものだ、と感激させてくれるのが海べの動物たちです。
海岸におりたら、潮だまりのそばで腰をおろし、しばらくじっとしてみましょう。やがて、人影に驚い
て隠れていた動物たちが、自分たちの営みを再開します。はじめのうちは警戒しつつ、まもなく大胆に
動き回るようになります。


中でもよく目立つのは、愛らしくて活動的なカニやヤドカリたちです。磯遊びにきた子どもたちがもっ
とも惹かれるのもかれらに対してです。水面近くには半透明のエビも浮かんでいることでしょう。目が
慣れてきたら、そこにはどんな種類の動物たちが、どんなふうに生活しているかをよく観察し、考えて
みましょう。


さて、人間どうしの場合でもそうですが、相手の名まえがわからないと、付き合いを深めていくことは
困難です。このガイドブックは、大阪湾付近の磯にすむエビ、カニ、ヤドカリなどの甲殻類の名まえ調
べのために作りました。すでに発行されているミニガイドNo.11「大阪湾の磯の貝─見分け方入門─」
とともに、海べの生きものたちに親しむための一助として役立てて下さい。



目次

海べに出かけよう

顎脚綱
 完胸上目
  カメノテ
  イワフジツボ
  ムツアナヒラフジツボ
  クロフジツボ
  タテジマフジツボ
  サンカクフジツボ
  アカフジツボ
  オオアカフジツボ

軟甲綱
 等脚目
  ヒラタウミミズムシ
  イソヘラムシ
  ニセスナホリムシ
  シリケンウミセミ
  フナムシ


 端脚目・ヨコエビ亜目
  ヒゲナガヨコエビ属
  イソヨコエビ属
  スンナリヨコエビ属
  メリタヨコエビ属
  フサゲモクズ

 端脚目・ワレカラ亜目
  トゲワレカラ
  クビナガワレカラ
  マルエラワレカラ
  ホソワレカラ

 十脚目
  コエビ下目1
   サラサエビ
   イソスジエビ
   コエビ下目2
   テッポウエビモドキ
   イソテッポウエビ
   イソモエビ

  アナジャコ下目
   スナモグリ

  異尾下目1
   ケブカヒメヨコバサミ
   ホンヤドカリ
   ケアシホンヤドカリ

  異尾下目2
   ヒラトゲガニ
   イボガニ
   イソカニダマシ
   コブカニダマシ
   フトウデネジレカニダマシ

  短尾下目1
   イソカイカムリ
   ヨツハモガニ
   ゴイシガニ

  短尾下目2(ガザミ科)
   イシガニ
   フタハベニツケガニ

  短尾下目3(オウギガニ科)
   ヘリトリマンジュウガニ
   シワオウギガニ
   オウギガニ
   トガリオウギガニ

  短尾下目4(オウギガニ科)
   ケブカアワツブガニ
   スベスベオウギガニ
   ヒメケブカガニ
   トラノオガニ

  短尾下目5(イワガニ科)
   イワガニ
   ヒメアカイソガニ
   イソガニ
   ヒライソガニ

  短尾下目6(イワガニ科)
   カクベンケイガニ
   ヒメベンケイガニ
   アカイソガニ
   ショウジンガニ

甲殻類のからだ


□編著:山西良平(大阪市立自然史博物館)
□発行:特定非営利活動法人 大阪自然史センター
□発行日:初版1997年3月31日
第2版2008年7月1日
□B6版全16頁