ゾウのきた道-日本のゾウ化石-
販売価格: 700円(税込)
商品詳細
1995年8月5日から10月8日まで開催された第22回特別展「ゾウのきた道-日本のゾウ化石-」のガイドブックです。
ごあいさつ
ゾウは、その体が大きく形が特異であることから、われわれ人間 が最も親しみを感じている哺乳類のひとつといえるでしょう。こ
のゾウのなかまが、かつては日本列島にも何種類もすんでいたことは、それ自体が驚きであり、また長い自然の歴史を感じさせ、
さらにそれを学ぶ際の絶好の対象となるものであります。とりわけ大阪周辺の近畿地方では、約400万年前から2万年前にかけての 地層から、5種類のゾウの化石が見つかり、それらが時代とともに 入れかわっていくようすが明らかにされています。
この特別展では、ゾウのなかまの進化と日本列島にすんでいたゾ ウの種類の変遷について展示します。また、絶滅を危惧されてい る象という動物を通じ、人と自然とのかかわりについても考える 場としたいと思います。(後略)
目次
ごあいさつ
1.私たちとゾウそしてゾウ化石
A.私たちとゾウ
(1)三角縁神獣鏡、副葬品の鞍、仏像
(2)木鼻のゾウ
(3)将軍吉宗と「享保のゾウ」
B.私たちとゾウ化石
(1)五色竜歯はどこから
(2)堅田の竜骨
(3)研究の始まり
2.ゾウの進化
A.現生のゾウ
(1)アジアゾウとアフリカゾウ
(2)ゾウの鼻
(3)象牙
(4)臼歯の形
(5)臼歯のはえ代り方
B.ゾウの祖先たち
(1)ゾウに近縁な動物たち
(2)鼻の短かった祖先たち
(3)さまざまな形
(4)アジアのゾウ=ステゴドン
(5)地上の王者エレファス科
(6)ゾウの鼻はなぜ長い
3.日本のゾウ化石
A.中新世のゾウ
(1)アネクテンスゾウ
(2)シュードラチデンスゾウ
B.鮮新世のゾウ
(1)センダイゾウ;仙台象
(2)シンシュウゾウ;信州象
C.日本固有のゾウ アケボノゾウ
D.更新世のゾウ
(1)シガゾウ;滋賀象
(2)トウヨウゾウ;東洋象
(3)ナウマンゾウ
(4)プリミゲニウスゾウ=「マンモス」
4.ゾウの未来
A.人類の発展と大型哺乳類の絶滅
B.象牙のための乱獲とワシントン条約
C.ゾウの保護
□B5版38頁